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1. |
どんなものを選べば良い?ほんものの漆器とは。 |
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一口に漆器と言っても、技法や手法、素材はさまざま。天然木ではなく樹脂であったり、うるし塗装と言っても実は科学塗料だったり、ということも。しかし輪島塗は天然木に天然漆のオールナチュラルなものだけ。だからこそ豊かなぬくもりと利便性ある、みんなにやさしい食器なのです。
使い続けるほどに味わい深く風合いが増し、手や唇が触れる度にホッとする気持ちのよい器。
輪島塗には、他にはない優れたポイントがたくさんあります。 |
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◯ 軽く、割れにくい
◯ 痛みに応じて、修理することができ、永く使える
◯ 熱いものをよそっても、熱の伝わりがゆっくりなので手でしっかり持つことができる
◯ 天然木の温度は人肌程度、お料理の熱が下がりにくい
◯ 抗菌効果がある
◯ 汚れ、匂いがつきにくく、水切れが良いので洗うのが簡単 |
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では、どんなものを選べば良いのでしょうか…
まずはじめに材質、素材がどんなものか確認しましょう。詳しく表示されていない場合はお店の人に聞くのが一番です。そして、塗りがしっかりしているものを。傷みの度合い応じて、工程をさかのぼって修理できます。当然のことながら、工程のしっかりしているものは値段が高くなります。知識があり、工程の説明や修理受付けなど、アフターケアもしてくれるお店は安心です。
デザイン、柄をじっくり選んでお気に入りを見つけましょう。 |
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2. |
輪島塗とは? |
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古くは縄文時代から私たち日本人の暮らしと深い繋がりのある漆。現在に至るまで様々な生活の道具に用いられて来ました。その歴史は、先人の知恵、自然と向き合いながらものづくりをするまじめな心が支えています。輪島塗は代々受け継がれる技を守り、そして今も進歩し続けています。
輪島塗の要となるのが「本堅地」技法。天然木の素地に布着せをし、縁や衝撃を受けやすい箇所を補強し、きめ細かく良質な輪島産の「地の粉」を使って下地を作ります。そして何度も漆を塗り重ねていくのです。これにより、他にはないしっとり感とトロリとした深みある艶とカタチが生まれます。これぞ堅牢さの秘密です。
終始一貫した手作業は100工程以上に及び、何人もの作り手により完成されます。
そんな作り手たちの思いはただ1つ、“使い続けたい”と思われるモノをつくること。手から手へ、敬意と誇りのこもったバトンを渡していき、ひとつひとつ生まれたカタチは、いわば信頼のブランドです。 |
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3. |
まずは、飯椀と汁椀で、漆器の豊かさを知る |
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私たちにとって一番なじみある漆器と言えば、飯椀と汁椀でしょう。
あまりに日常過ぎて「お椀なんてなんでもいいや」と侮るなかれ!
普段よく使うからこそ、モノの本質と奥深さが感じられるというものです。毎日使う内に独特の艶が増し、ほっこりとした味わいが出てきます。うるしは変化する生きもの。“うつわを育てる”という時間の経過を楽しめるのが輪島塗の本物たる所以です。 |
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