「ウェルカム to 輪島」新交通システムプロジェクト

　　二次交通とは？

　あなたが家を出てどこかへ向かうとき、どうやって目的地を目指しますか？くるま？自転車？それとも歩きでしょうか。あなたが家を出て最初に用いる主要な交通手段、そこまでが“一次交通”です。

　例えば自家用車で旅行に出かけたとして、必ずしも全て自家用車で移動するとは限りません。現地ではタクシーを使ったり、バスに乗ったり、自転車をレンタルすることもあるでしょう。そんな主要な交通手段に対してのもう一つの交通手段、それが“二次交通”です。

　　なぜ“次世代”？

　科学技術の進歩とともに交通手段もどんどん進化しています。自動車、電車、自転車以外にも新しい乗り物が開発され、実用化に至っているものがたくさんあります。また過去に一度は廃れたものの、環境への影響や観光資源として見直されて再注目されているものもあります。それらを総称し“次世代二次交通”と呼んでいます。

　　さまざまな次世代二次交通

　“次世代二次交通”をいくつか紹介しましょう。

人力車

明治・大正から昭和初期にかけて普及していた交通。情緒ある町並みにマッチし、非日常を味わいながら車夫のガイドによる観光を楽しめるので近年観光地を中心に再度普及してきている。繊細な挙動で安心感のある乗り心地が人気。

 

 

 

輪タク

“輪タク”とは昭和初期の日本で運行していた自転車タクシーの別称で“銀輪タクシー”の略。昭和２０年代後半には見られなくなったが、最近では環境に対する意識の高まりから再び注目されている。電動アシスト付きで環境にやさしく、かつ運転手への負担が少ないものが開発されている。

 

 

セグウェイ

次世代型電動二輪車。“体重移動による操作”で移動するまさに次世代交通と呼べる乗り物で、アメリカを中心に普及している。日本では法律上公道を走行できないため、テーマパークやゴルフ場などの私有地内での移動手段として普及している。

 

 

 

電動カート

主にゴルフ場などで利用されている電動のカート。地面に埋め込まれた導線をセンサーが読み取り、決められたコース上を自動で走行する。電動のため環境にやさしく、ボタン一つで自動走行するため乗客への負担も少ない。今回の社会実験で使用している。